合格体験記 「E判定からの福大合格」

福翔高校 → 福岡大学 法学部、商学部合格

11月時点で合格可能性「E判定」だった山野井君が、どうやって福大に合格したか、「後輩の役に立つように」書いてもらいました。

 

福大は英語が勝負 ―― 山野井義人

私は中学から高校への進学は推薦で、第一志望校を筆記で受ける経験のないまま高校に入りました。高校は部活動がさかんで、正直、部活だけをやって、大学は推薦でどうにかなるという考えでした。でも、現実は違い、勉強はさけることのできないものでした。

高校の2年間を赤点ギリギリのラインにいた私は、まわりの人との差は明らかでした。最初は何をすればよいかわからず、ただ単語をしてみたり、英語の文法書を読んでみたりと効率の悪い時間を過ごしました。志望校の福岡大学の過去問を解いても、全部30~40点、一番悪いときは英語で19点を取った時もありました。その時は、得意な科目もない私が福大に合格するイメージは持てませんでした。

11月か12月頃、最後の試験も終わり、結局E判定のまま本番をむかえることになりました。さすがに危機感を持った私は、最後のあがきで塾に入り、1点でも上げることができれば、という思いで取り組みました。

塾では基本的に英語を教えてもらい、日本史と国語は自分で上げるという感じで、私は最初本当に大丈夫なのかと思いながらも、先生の言うことを実行することだけを考えていました。でも、いくら良い授業を受けても、なかなか過去問に反映されることはなく、完成した状態で受験に入れたわけではありませんでした。

しかし、自分でやって付けてきた英語力と塾で教えてもらった英語力は、過去問には反映されなかったかもしれないけれど、本番で分かる問題に出会うことができて、私自身無駄だと思ってきたそのつみかさねを初めて良いものとして受け止めることができました。

日本史は正直、1ヶ月あれば間に合うと思います。福大レベルだと金谷『一問一答』の約3分の1をあるていどできていれば、70点なんて軽くいけると思います。そう考えると、やはり英語は短期間で伸ばすことが難しいため、勝負の分かれ目はここになるのだと思います。最後に、国語のことを言っておくと、あまり集中的にやる必要はないのかなと思います。

最後までE判定しか見てない人でも、福大なら受かります!

誰もがマネできるわけではないガンバリと強運――塾長より

なんか、後輩に悪いことを勧めているなあ。とくに、社会と国語。マネしたら、困るよ?(笑)

山野井君が徹底してやり切る力は並外れているので、誰にでもマネできるものではありません。一般的には、福大の日本史は3ヶ月を見込む必要があります。

英語に関しては、後輩がいちばん知りたいのは、

「短期間で伸ばすのが難しい英語を、どうやって短期間で伸ばしたか」

という点ではないかな?

といっても、塾長が見た所、決して、「短期間で伸びた」のではないと思います。リトル塾に来る前、山野井君なりにやり込んでいましたから。“うろおぼえ”の知識を、塾で活性化した、という形です。

さて、11月→1月にかけて、福岡大学過去問の得点は、次のように伸びました。

  • 英語 30点   →  60点
  • 社会 30点台  →  60点
  • 国語 30点台  →  50点
    計 100点前後 → 170点

第一志望の法学部の(前年度の)合格最低点は177点。あと7点足りない! ですので、合格可能性は50%を切っており、これで合格できたのは、幸運でした。

また、社会と国語が伸びたのは半分偶然です。本来なら、英単語帳を仕上げることで、英語をあと20点伸ばす必要がありました。(英単語帳は時間切れで断念)

以上のような偶然や幸運を差し引くと、山野井君のような成績の人が福大を目指す場合、あと3ヶ月早く、9月には塾に来て、受験勉強の軌道修正をしてほしいです。

塾に行かずに自力で福大を目指す、という人におすすめするのは、

  • 受験勉強として、まず、英単語帳に取りかかること。
  • ふだんの定期テストで、社会は、90点以上を目指した勉強をすること。

がんばってください。

山野井君、力作の体験記、ありがとう! 合格、おめでとう!